いろいろなタイプうつ病があるのも事実ですし、うつ病と他の病気の並存という問題もありますが、うつ病自体の治療は、比較的簡単だと最近は、実感しています。
一見してうつ病と思われる患者さんを治療していて、
----もちろん初診でうつ病に見えて、そうではないという患者さんを慎重に鑑別診断するように心がけてはいますが、---
例えば、サインバルタという抗うつ薬を20mg1錠を1週目に投与して、その後、2週間は2錠に増量してしても、改善がほとんど見られなければ、うつ病の可能性は低い。
つまり、私は2週間でも治療して症状がほとんど改善しなければうつ病という診断をいま一度、見直すことにしています。
実際に、後で振りかえってもこのようなときは多くの場合はうつ病でありません。
実は、軽い双極性障害(躁うつ病)であることが圧倒的に多いのです(軽い躁うつ病は、実に多い)。
サインバルタによる治療を例に挙げましたが、他の抗うつ薬でも同じようなものです。
ただし、うつ病を寛解に導くには、工夫が必要です(うつ病の治療での工夫について)。でも決して特殊なことではありません!
うつ病は、慢性化しやすいのも事実ですが、そのような場合でも服薬を続けていれば、普通の社会生活が送れるはずです。そうではない難治性のうつ病は、ごくわずかです。
うつ病がなおりにくい、あるいは難治性うつ病との診断は、誤診がほとんどだと私は思います。
●参照
・軽い躁うつ病(双極性障害)は、実に多い。
・うつ病の治療での工夫について