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ストレスが蓄積されると、心身の不調を引き起こすということは、周知の事実だと思います。このことについては、他のところでもふれていますが、ここではストレスと生活習慣病との関係について考えてみましょう。下の図を見ながら、以下の説明を読んでください。
生活習慣病は、過食、運動不足、多量の飲酒、喫煙など、悪い生活習慣を続けていることでなる病気という意味で、かつては「成人病」と呼ばれていました。生活習慣病にはいろいろな病気が含まれますが、代表的なものは高脂血症、糖尿病、高血圧、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)、脳血管性障害、悪性腫瘍などです。
実は、悪い生活習慣というのは、ストレスと密接に関係しています。ストレスが、過剰になると、飲酒や喫煙あるいは食事によってストレスを発散しようとするので、飲酒量や喫煙回数が増え、過食傾向になります。また、ストレスが蓄積すると、心身が不活発な状態になって、運動量が減少します。これらは、肥満や脂肪肝の原因になります。
ストレスを感知するセンターは、脳内の視床下部という領域です。過度のストレスは、自律神経系や副腎皮質ホルモンなどの内分泌系の変調をもたらします。これらの変化も、肥満や脂肪肝の原因になると考えられています。
さらに、ストレスの蓄積は、抑うつ・不安の原因となる可能性があります。抑うつ気分や不安をはらすために、酒量が増えることはよくあります。また、抑うつ・不安状態の時は、活動性が低下し、運動量は減少します。これらが、肥満や脂肪肝の原因になります。尚、食事量は減る場合と増える場合があると考えられます。また、抑うつ・不安状態が生活習慣病の根本原因であるインスリン抵抗性を引き起こすという報告もあります。
肥満や脂肪肝が、なぜよくないかといいますと、これらが、インスリン抵抗性の原因になるからです。インスリン抵抗性とは、血糖をさげるホルモンであるインスリンの各臓器での効き方が低下するという病態です。インスリン抵抗性は、高脂血症、高血圧、高血糖を惹起し、これが動脈硬化を引き起こし、ひいては、虚血性心疾患や脳血管性障害の原因になります。このようなことから、インスリン抵抗性は生活習慣病のキーワードともいうべき病態なのです。
最後に付け加えていいますと、生活習慣病の予防には、肥満の是正や運動量を増やす努力が必要といわれています。以上の話からわかると思いますが、それと同時に、効果的なストレス解消の方法を身につけるのが肝要です。
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