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仕事上でのミスが多く、他の人にも迷惑をかけています。上司にもそのことでよく叱られています。
そのために、人間関係もうまくいきません。本を読んで自分もADHDではないかと考えていますが、いかがでしょうか?治療についてはどうでしょう?

確かに注意力に、問題があるように思われます。
 大人のADHDは、決して特殊なものではありません。約10%程度の人が該当すると(私見ではそれ以上)、言われています。 しかし注意力に問題があれば、本来の自分の力を発揮できないのも事実です。 注意力の問題はADHDの主な症状ですが、気分障害などの他の心の病気でも現れます。 ですからADHD以外の他の心の病気の有無を確認する必要もあります。
 しかし、ADHDに双極性障害が合併している場合も非常に多いのを実感します。
 治療については、コンサータやストラテラという薬を主として使用します。ADHDは決してよくならない発達障害ではありません。適切な治療をすれば、成果は十分に期待できます。

服薬中は、飲酒はだめとお薬手帳に書いてあります。送迎会などで飲む機会がありますが、どうしたらよいでしょう?

確かに、お薬とアルコールとの相互作用はある程度はあります。ただし、たしなむ程度なら問題はないかと思います。治療を受けていて、普通の生活ができないとストレスを溜め込んでしまいますので、そのほうがより問題ではないかと思います。晩酌程度なら、かまわないと私は言っています。
 ただし、睡眠薬や精神安定剤との併用は絶対に避けてください。相互作用が強すぎて、酩酊状態になり大変危険です。

自動車の運転についてはどうでしょうか?

確かに、服薬開始時は眠気などの副作用がでることがありますので、そのような場合は注意してください。しかし、服薬を続けると慣れてきてそのようなことはなくなるはずです。もし、そうでなければ投薬内容を見直さないといけませんし、私はそのような処方はしません。
 精神状態が安定していないと、不注意から事故を起こす危険性が多いにあり、こちらのほうがむしろ問題ではないかと考えます。

子供が欲しいと考えていますが、どうしたらよいでしょうか?

女性の方は、治療中に妊娠をするのは避けてください。妊娠については、夫婦でよく相談して人生設計の一環として計画的にしてください。予定が決まりましたら、いつでも減薬して服薬を中止できるようにします。
 妊娠中でも精神安定剤や眠剤程度は認める産科医が多いようです。ただし、妊娠中の主治医は産科医になりますから、その方の了承を得てください。

風邪薬や頭痛薬を一緒に服用してもかまいませんか?

こちらがお出しする精神科系統のお薬とは、相互作用が問題となる場合もありますが、それについては当方が注意してお出しします。一般のお薬との相互作用はほとんどありませんからご安心ください。

今も治療を継続して調子の良い状態が続いていますが、いつまで通院や服薬をすればよいでしょうか?

お薬から、早く卒業したいというお気持ちはよく分かりますが、服薬によって今のよい状態が保たれていることに気づくことも大切です。
 例えば、高血圧のかたが、血圧が下がったからといってすぐに服薬を中止すればまた、血圧が上がって、心筋梗塞や脳卒中など大変なことにもなりかねません。精神科の場合はストレス状況や病気の性質や経過などをよく考えて、総合的な判断を慎重にしなければなりません。

プレゼンテーションなど、人前で話すときに緊張が強くて、声が震えたり頭が真っ白になって、今から不安で仕方ありません。どうしたらよいでしょうか?

人前で話すなどの特定の場面での不安・緊張が強いという人はかなり多いものです。 そのような機会は予定が決まっていることが多いでしょうから、不安・緊張を十分にコントロールできるような薬をのんで その場にのぞめばよいのです。 不安・緊張は一度コントロールできないと思えば思うほど、実態以上にどんどん膨らんでしまいます。 しかし、一度このようにで服薬でコントロールが可能だと分かってしまえばすっかり安心できるはずです。
 本人には実に深刻な問題でも、実際は、シンプルであることが多いのです。

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